今日のBGM 内視鏡世界/五人一首

日本のプログレッシブデスメタルバンド。
バンド名の五人一首は「五人で一つの歌を詠む」からきてるそうな。
結論から言ってしまうと相当ナイス!
和風メタルに限った話じゃないけど和をプッシュした音楽ってちょっとクドいことがおおい気がするんですけどこれはそれどころじゃない(もちろん和風要素もあるけど)。
全体としては変拍子から2バスドコドコからジャジーな感じまで手数多めにこなすドラム、
壮大なメロディを弾いたかと思えば、轟音のサビの中で存在感のあるベース、
テクニカルな速弾きソロに加えて泣きのメロディ、デスメタルとはかけ離れた奇妙なリフを引きこなすギター、
と各楽器陣それぞれ超個性的でありながら曲を壊さないすばらしいセンスが聞けるんだけど、一番やばいのは間違いなくピアノ/シンセ。
基本はジャズなんだろうか?
とかくメタルバンドのキーボードと言えばイントロで重厚なオルガン、メロとサビでは和音を「ファ〜」、ソロは超ピロピロというのが王道パターンだと思うけどこのバンドはのっけから超ジャズちっく。
音色の問題なのかユニゾンとかしても全然違う。
轟音のモッシュリフの上で軽やかなピアノが聞けるのはこのバンドだけじゃないかなあ。
ジャズとメタルをここまで同時にやってるのもなかなか聞けない気がする。
もちろん和風なメロディも弾くし、どことなく昔のRPGみたいなメカニカルなソロもなんでもござれ。
最後の曲「赤赤い記憶」(クレジットでは「赤赤」で一文字)の途中に聞けるソロは神がかり的に早い。
最大の弱点でもあり逆に長所ともいえるのがボーカルだろうか。
紅一点のギターボーカル松岡あの字の歌声は和風のメロディを歌うにはもってこいの角々しくないけど芯の強い歌声で、そんなにうまくはないんだけどクリーンなハイトーンで歌うメロディがこのバンドの最も分かりやすい和的要素となっている。
ただ一番文句付けるとしたらデスボイスがなんとも。
まあそれも何度も聞いてる内に味となって聞こえてくるんだけど笑
でもやっぱもうちょっと歌唱力があればなあ・・・
いやでもこのバンドのメロディを歌うのは松岡あの字でないと成り立たないんだけど。

とにかく最近はこのバンドとメシュガーのObzenを一日に一回ずつ聞いてる笑
五人一首は2010年だか2011年だかの春に新譜を出す予定とかどっかで見たんだけどまだ出してない模様。
う〜ん早く出して欲しい。