今日のBGMレビュー Gold Cobra/Limp bizkit

やっと出たLimp Bizkitの6thアルバム。
出る前に聞いたWhy tryの感じから「またフレッドのテンションいまいちじゃないかなあ」なんて思ってたけど全然そんなことなくて、のっけからテンションMAXでぶっとばしてる。
アルバムの雰囲気は今までのLimp bizkitの総集編とでも言うべきか。
1stのハードさ、2ndのシンプルなグルーブ、3rdのキャッチーさ、4thのメロディアスさ。
今までのアルバムのイイとこどりで効きやすいけど単純じゃない。
リズム体はやっぱりシンプルなんだけどベースとバスドラがくっついたかのようなパワフルなノリは全盛期を凌ぐかもしれない。特にベースのリフはシンプルだけどデカい!そして音がかっこいい。
もちろんドラムとの兼ね合いが効いてるんだろうけどさすがだ。
ギターはそんなバックに完全に乗っかって高い所から切れ味のある1stを彷彿とさせるリフがかっこいい。
キャッチーなサビを弾いても飽きさせないのはウェスのセンスが大きいと思う。
そしてそれはやっぱり安心のバックがいるからなせるワザなんだろうなあ。
DJは昔に比べれば出番少なめ?でもショットガンのおいしいところを持ってたり
フィルインで入るスクラッチやらサビの後ろで鳴らしてる音が重厚さをくわえている。
ボーカルは紆余曲折した分(笑)いろいろな声が出せるようになったように感じる。
Gold Cobraのラップの声色が変わる感じやGet a lifeに代表されるようなハードコアっぽいシャウト。
すくなくとも5thの頃の元気のない感じからは完全に脱却した。

しかしこうして久しぶりにリンプのアルバムを全部聞いてみると一番リンプらしくないのは5thであって、それはつまりリンプをリンプたらしめるのはウェスじゃなくてフレッドのテンション次第なような気もする。
もちろん全体の演奏レベルが高いのもこのバンドの魅力なんだけどそれだけにフレッドにかかってる部分は多い気がする。
とにかくこれはいいアルバムだ。
売上がどうなるか分からなし、全く売れないかもしれないけどそれでもリンプは完全に復活した。